はじめに
私は幼少期から建築ができるゲームが大好きでした。
『どうぶつの森』シリーズから始まり、『シムシティ』系のゲーム、カイロソフトさんの作品など、気づけばたくさんの箱庭・建築ゲームをプレイしてきました。
どれも時間を忘れて夢中になれる、いわゆる「神ゲー」と呼びたくなるような作品ばかりです。
ただ、遊び続けていると、ふと小さな不自由さを感じることがあります。
「この建物、もうちょっと小さくならないかな・・・」
「ここの道がつながってくれたらいいのに・・・」
もちろん、そうした制約も含めてゲームの味です。
その不自由さを工夫で乗り越えるのも、箱庭ゲームの楽しさのひとつだと思います。
そんな中で、箱庭ゲームにある「ちょっとした不自由さ」を気持ちよく取り払ってくれる作品に出会いました。
すべてが自由
『Tiny Glade』
パブリッシャー「Pounce Light」が手掛ける、2024年に発売されたジオラマビルダーゲームです。
https://store.steampowered.com/app/2198150/Tiny_Glade/
このゲームには、まちづくりゲームでよくあるお金・人・資源といった管理要素や、バトル、明確なゴールはありません。
ただ、建築をするのです。
ただひたすらに、自分が思い描く理想の世界を形にしていく。
それだけです。
・・・これだけでもう最高じゃないですか?
さらに、この手の建築ゲームで珍しいのが、なんとこのゲームには「グリッド」が存在しません。
建物を建てたい場所、道を引きたい場所にカーソルを合わせて、クリックしたりドラッグしたりするだけ。
自分の感覚に合わせて、かなり自由に作ることができます!
すこしやってみる
ということで、起動してみましょう。
ゲームを起動すると、森の中からスタートしました。
今回は画面中央に池がある、なんとも素敵な原風景からの開始です。

なんというか、もう、この時点で雰囲気が良すぎるんですよね・・・
絵本の中からそのまま出てきたような景色。
ここに、これから自分の建物を置いていけるわけです。
今回は、この池をメインにした小さな掘っ立て小屋を作ってみたいと思います。
建物を建てる
画面下部の左下、建物ボタンを押すと、建築を建築するモードに切り替わります。
この状態で、マウスを動かすと・・・

このように、「ここに建物を建てるよー」の枠組みが出てきます!
この状態でクリックすると・・・

はい。もう素敵な建物ができてしまいました。
簡単すぎる、そのうえに可愛い・・・
しかも蔦が生い茂っています。
雰囲気があまりにも好みです、最高です。
ただ、このままだと少し寂しいので、次は道を作ってみます。
道を作る
画面下部の左から二番目、道ボタンをクリックします。
この状態で、マウスをクリックしてドラッグすると・・・

このように、道ができました!
しかもこの道、建物に向かって道を伸ばすと自動的に扉が作られるんです。
今回は、両開きのドアにしてみました。
この「置いたもの同士が自然につながっていく感じ」が、本当に気持ちいいです。
自分で細かく設定していないのに、ちゃんと「そこに暮らしがある」ように見えてくるんですよね。
この調子でどんどん装飾していきましょう!
小物を配置する
続いて、画面下部左から3つ目、窓ボタンをクリックしてみましょう。
すると・・・

すると、窓やランタン、旗、煙突など、さまざまな装飾アイテムが表示されました。
これらを建物に設置してみましょう。

すると、木目調のかわいらしい窓が設置されました。
今回は窓を2つ隣り合わせに置いて、両開きの窓のようにしてみました。
建物の雰囲気とも合っていて、とても良い感じです。
さらによく見てみると、花壇やベンチも置かれています。
これ、実は私が自分で配置したものではありません。
窓を置いたタイミングで、自然に追加されたものなんです。
『Tiny Glade』では、窓や道などを配置すると、それに合わせて小物が自動的に生えてくることがあります。
このアイデア最高ですよね・・・!!
「ここにドアがあるなら、このあたりにちょっとした生活道具がありそう」
「ここに窓があるなら、花壇があったらかわいいかも」
そんなふうに、ゲーム側がこちらの想像をそっと広げてくれるんです。
ただ建物を作っているだけなのに、自然とそこでの暮らしまで思い浮かんできます。
その後も、ランタンや煙突、柵などを置いていき、最終的にはかなり雰囲気のある小屋になりました。

素晴らしい・・・
毎朝起きたら、池のほとりにいる鴨に餌をあげて、ベンチに座ってゆっくり時間が流れるのを眺める。
そんな暮らしまで想像できてしまいます。
ここに住みたいです。
住ませてください。
カメラがすごい
ここまでで、建築の楽しさはかなり伝わったのではないかと思います。
でも、『Tiny Glade』の魅力はそれだけではありません。
このゲーム、カメラ機能もすごいんです。
ということで画面下部、右から2番目のカメラボタンをクリックすると・・・

このように、カメラモードになります。
このモードでは、自分が作った建物を自由に撮影できます。
それだけでも十分楽しいのですが、さらにピントやボケ具合、絞り値、カラースタイル、時間帯、太陽の向きまで細かく調整できます。

・・・もう、至れり尽くせりです。
何度でも言いますが、本当に最高のゲームです。
自分が作った理想の風景を、自分が一番好きな瞬間として写真に残せる。
建築して終わりではなく、その世界を眺めて、切り取って、味わうところまで楽しめるのがとても良いです。

おわりに
いかがだったでしょうか。
『Tiny Glade』は、何かを効率よく進めたり、目標を達成したりするゲームではありません。
ただ、自分の好きな場所に、好きな建物を作る。
そして、その風景を眺める。
それだけなのに、不思議なくらい満たされる作品です。
毎日の仕事や勉強のあと、あるいは休日に、ゆっくりと自分だけの癒しの空間を作ってみる。そんな時間を過ごすのにぴったりなゲームだと思います。
箱庭ゲームのひとつの到達点とも言える本作の魅力が、少しでも伝わればうれしいです。